ジャズ総合情報 ＠jazz - オーディオ入門 ( Audio Seminar ) アンプの基礎

第３回 オーディオ講座
〜 アンプの基礎 〜

アンプの役割 〜プリアンプとパワーアンプ〜

● アンプとは具体的にどんな働きをする装置なのでしょうか。

スピーカーから音を出す前に、その音をつくりあげる仕事をするのがアンプです。CDなどプレーヤーから出力される音の信号はとても小さく、スピーカーで鳴らす前に大きくする必要があります。アンプは、入力された小さな音の信号をそのまま増幅し、スピーカーで鳴らせるレベルの音にします。オーディオにとって何より重要なのは、いかに信号の波形を崩さずに、入力されたそのままの形で耳に届けるか。音の信号を増幅するアンプは「よい音作り」にダイレクトに関わるオーディオの欠かせない存在です。

● アンプの構造はどんな風になっているのでしょうか。

アンプはプリアンプとパワーアンプに分かれます。
「プリアンプ」とは、入力するソース（ＣＤ、ＭＤ、チューナー等）を選んだり、音質を調整したり、音量の調整をするアンプです。そこで増幅された信号レベルはスピーカーを鳴らせるほどの大きさにはなりません。
「パワーアンプ」はプリアンプから送られてきた信号を、スピーカーから音が出せるように増幅する役割を担います。

このプリ部とパワー部が独立しているものはセパレート型とよばれ、それぞれで異なるメーカーのものを使ったり２つをつなぐケーブルにもこだわってみたり、自分好みのよい音を追求するのにはもってこいです。しかし最近では、プリ部とパワー部が一体となったプリメインアンプというタイプのアンプ１台でもかなり良い音でスピーカーを鳴らすことが可能となっています。
なにはともあれ、アンプにはプリ部とパワー部がある。これは覚えておくとよいかと思います。

真空管 ＶＳ トランジスタ

● 近年、真空管アンプが再びブームになっていると耳にしますが、真空管アンプとはどんなアンプなのでしょうか。

真空管アンプとは、言葉の通り真空管を使っているアンプのことです。そもそも初期のアンプにはみんな真空管が使われていました。オーディオ機器だけでなく、テレビやラジオも最初はみな真空管で音を増幅していたのです。しかし、時代の進歩により真空管よりはるかにサイズが小さく、値段も安く大量生産にむいているトランジスタが発明されてからは、電気製品に使う真空管の需要が減りました。様々な電気製品はトランジスタを使って回路を組むようになったのですね。時代の流れにのってオーディオ機器もトランジスタを使ったものが主流になり、真空管を使ったアンプは激減しました。しかし近年、トランジスタアンプは真空管のアンプに比べ「音が冷たい、温かさやに欠ける」、「真空管独特の柔らかさがない」など、再び真空管の良さが見直されるようになり、真空管アンプが再び製造されるようになったのです。

● トランジスタと真空管の違いはやはり音にあるのですか。

そうですね。一般的には真空管アンプは暖かみのあるレトロなサウンドで、トランジスタアンプはシャープで現代的なサウンドというイメージです。しかし最近はどちらも技術が進み、一言でまとめられるような表現が出来なくなってはきています。音の好みは人それぞれなので、やはり実際に聴いて、好みのものを選んでいただくのが一番だと思います。

● 株式会社トライオードさんでは、２年で国内だけで数千台を販売している大人気の真空管アンプがあるんですよね。初心者からベテランオーディオファンまで、幅広い支持を集める株式会社トライオードのTRV-88SEについてお聴きしたいのですが。なぜTRV-88SEはこんなに売れたのでしょうか。

音色、デザイン性、価格。この３つのバランスが非常に良いからだと思います。
音色は、真空管らしい肌触りが良く柔らかい音質です。ジャンルを問わない上質な音にきっと納得いただけると思います。また、外観はどんなお部屋にもなじみやすいダークレッドを採用し、デザインにもこだわっています。そして、音質や機能を十分に追求しながらも、非常に低価格。その３つのバランスにニーズがあったのではと思います。

● TRV-88SEを購入される方はどんな方が多いのでしょうか。

幅広いですね。オーディオを始めたばかりの方から、ベテランのオーディオファンまで様々な方にご購入いただいています。しばらくオーディオから離れていたけれど、また真空管の音が聴きたくなったという方も多いですね。

● なるほど。真空管アンプというと細かい調整などが難しいのでは、というイメージがありますが、初心者でも挑戦できるものなのでしょうか。

もちろん大丈夫です。今は真空管アンプも随分取り扱いが楽になっています。
難しい調整は必要ありませんし、真空管も１年や２年で取り替える必要がないんです。１０年以上は確実に使っていただくことができます。

● それなら初心者にも安心ですね。視聴や購入となると、オーディオ専門店に行かないといけないのでしょうか。

いえ、全国の量販店で販売しております。もちろん視聴も可能です。

● そうなんですね。真空管アンプが身近な存在に感じられます。オーディオ初心者がアンプを購入する際に、注意するポイントがあったら教えていただきたいのですが。

　大切なのはサービス体制を確認することかと思います。アンプに限りませんが、初心者の方であればなおさら、どんな小さな疑問でも聞きやすくレスポンスの早いメーカーさんのを選ばれるのが一番良いと思います。
弊社ではフォローアップに万全の体制で対応しております。メールでも電話でも長期的にフォローしますので、サポートについてはお任せ下さい！

● 心強いですね。今日はお忙しい中、ありがとうございました。

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第１回  超入門

第２回  基本の３装置 （スピーカー・アンプ・プレーヤー）

第３回  アンプの基礎 （ 取材協力：株式会社トライオード）

第４回  プレーヤーの基礎 （プレーヤーの性能は？）

第５回  デジタルとアナログ 【その１】

第６回  デジタルとアナログ 【その２】

PCオーディオ入門講座        関連ページへ >>

第１回  PCオーディオを楽しみたい！

第２回  ネットワークオーディオってなんだろう

第３回  スピーカーの選び方  （ 取材協力 ： JBL )

第４回  自分に合ったスピーカーの見つけ方  （ 取材協力：ELAC ）

第５回  USB-DAC ・ ハイレゾ音源  （ 取材協力：ONKYO )

第６回  音源 ・ リッピング

第７回  音源圧縮

第８回  iPhone、iPad、iPod touch がリモコンになる !?

第９回  インターネットラジオ 【その１】

第１０回  インターネットラジオ 【その２】

PCオーディオ入門講座 【 動画編 】

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オーディオ入門講座

第１回 超入門

良い音とは？ 〜コンセントにもプラスとマイナスがある！？〜

第２回 基本の３装置 （スピーカー・アンプ・プレーヤー）

５・３・２の法則とは？ 〜お金をかけるべき割合〜　スピーカーのセッテング

第３回 アンプの基礎 （プリアンプとパワーアンプ）

真空管 ＶＳ トランジスタ 〜取材協力：株式会社トライオード 山崎社長〜

第４回 プレーヤーの基礎 （プレーヤーの性能は？）

カタログスペックの見方　〜ダイナミックレンジ、高調波歪率〜

第５回 デジタルとアナログ 【その１】

話題の24bit/96kHz対応、リニアPCMレコーダーに迫る

第６回 デジタルとアナログ 【その２】

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PCオーディオ入門講座

第１回 PCオーディオを楽しみたい！

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第２回 ネットワークオーディオってなん だろう

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第３回 特別講座 スピーカー 【その１】

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第４回 特別講座 スピーカー 【その２】

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第６回 音源 ・ リッピング

音源はどうやって手に入れるの？

第７回 音源圧縮

様々な音声圧縮方式

第８回 iPhone、iPad、iPod touch がリモコンになる !?

ワイヤレスでiTunesを操作！

第９回 インターネットラジオ 【その１】

インターネットで音楽を楽しもう！

第１０回 インターネットラジオ 【その２】

インターネットラジオをさらに詳しく！