● 今回の日本ツアーの抱負をお聞かせください。
ニューヨークでいわゆる「オルガンミュージシャン」と呼ばれる人たちが持っているノリ、いわゆるグルーブ感を日本のリスナーの方に伝えることができたら・・・と思っています。
又、このグループで2年一緒にプレイしてきて、サウンドが固まってきたので、いわゆる「レギュラーバンド」のタイトなサウンドを聴いていただけたらと思っています。
● 今回のツアーメンバーについてお聞かせください。
ビンスとはギグで。初めて一緒に演奏したとき、私もなんて演奏やりやすい人だろう・・・と思ったし、ビンスも最初のセットが終わると、ボクはオルガンプレイヤーとずっと演奏してきたんだよ。君はとってもいいフィーリングを持ってるといってくれ、それを機に一緒に演奏するようになりました。
エリックの演奏は、彼がルー・ドナルドソン・カルテットで演奏しているのを聴いたときが初めてでした。第一印象は「なんてかっこいい・・・」その後、リンカーンセンターのDizzy/s Club Jazzから出演依頼が来たとき、思い切って頼んでみて、それから一緒に演奏するようになりました。
ビンスはチャールズ・アーランド、エリックはジャック・マクダフ、ドクター・ロニースミス、ジミー・マクグリフなど、二人とも歴代のオルガンプレイヤーと演奏してきた強者です。
● 敦賀明子さんにとってのオルガン ジャズについてのコメントをください。
3歳の時、エレクトーンが自宅にやってきて、楽器を運んでくれた楽器店の方が弾いてくれた音楽を聴いたのがオルガンとの出会い出会いでした。
高校生の時にそのとき習っていたエレクトーンの先生(セキトオシゲオさん)に勧められたジミー・スミスの「The Cat」を聴いたのがきっかけでジャズに興味を持ちました。
● 影響を受けたオルガンジャズ奏者は?
ジミー・スミス、ドクター・ロニー・スミス、ブラザー・ジャック・マクダフ特にドクター・ロニー・スミスは演奏のテクニックのみならず、音楽に対する考え方、オルガンプレイヤーとしての心構えなど、多大な影響を受けました。
● ルー・ドナルドソン・カルテットで演奏するきっかけについて聞かせください。
ギターのエリックの推薦で、ある日ルーさんが私が演奏していたハーレムの老舗のジャズクラブ、Showmanに来てくれて気に入ってもらったのがきっかけです。
● ルー・ドナルドソン・カルテットで演奏したときご感想を聞かせください。
今まで客席から聞いていた音が、反対から聞こえてきたとき、とっても感動しました。
彼のソロの後ろで弾いていて、一音一音の説得力に引き込まれました。
● カーネギホール・全米ツアーのご感想を聞かせください。
ルー・ドナルドソン・カルテットで演奏したカーネギーホールは、とにかく天井が高く、見渡す限りの人。感動しました。ツアーは毎回ルーさんとツアーをする度、「お客さんに向かって演奏している」事をひしひしと感じられます。
● ジャズチャート13位にランクインを果たしたアメリカでのデビューアルバム「Sweet and Funky」ついてコメントをお願いします。
とにかくファンキーでノリのいい曲を集めました。
今までにニューヨークで学んでいたことをすべてCDと言う形に残したいと思いました。
● 最後に今後の音楽活動についてコメントください。
アメリカ国内でのツアーをもっとやることができるようになりたいと思っています。
メール・インタビュー:@jazz 2007年9月30日
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