ヤマハホールで、開催された「穐吉敏子 ピアノ・リサイタル 」をご紹介します。
●日本のレジェンド穐吉さんのプロフィール
1929年12月12日旧満州で生まれる。日本に引き揚げ後、51年に渡辺貞夫を加え、コージー・カルテットを結成。オスカー・ピーターソンに認められ、アメリカのジャズ・シーンに紹介され注目を浴びる。1956年1月バークリー音楽院に奨学生として渡米。59年チャーリー・マリアーノ(alt sax)と結婚(Monday 満ちるの父)。代表作として74年発表の『孤軍』、76年の『インサイツ』などは、モダン・ジャズの金字塔として世界中で評価されている。1997年秋のの褒章(紫綬褒章)受賞。 1999年『国際ジャズ名声の殿堂(International Jazz Hall of Fame)』入り。2003年11月30年間続けたJazz Orchestraを解散。原点であるピアニストの活動を再開。2004年から精力的に活動を続ける。 現在もN.Yを拠点に活動中。
称賛の言葉を並べることはいくらでもできるかもしれません、でもそれでは伝わらないと思えるほどに感動してしまったのです。
この気持ちをどのように伝えられるのかを考えました。
そしてこのリサイタルの最後の曲のシーンをMCからできる限り忠実にご紹介させていただくことにしました。
「2000年頃に“広島をテーマ曲を書いて欲しい”という依頼がありました。
忙しかったので悩んでいたら、ひとつの写真集を持ってきてくれました。
それは原爆を落とされて3日後の広島の写真集でした。
そもそも私は旧満州の生まれで15歳まで満州にいました。帰国後日本には10年しか住んでいませんでした。
そしてすぐにアメリカに行ってしまいましたので、
それまであまりそういうことを考える機会がなかったのですが、
その写真集を見てとてもショックでした。
そして広島をテーマに曲を書くということがプレッシャーで、
とてもじゃないけどお断りしようと思ったんです。
そんなとき写真集のなかである一枚が目につきました。
被爆した若い女性が瓦礫の中で微笑んでいる素晴らしい写真でした。
それを見たとき、これなら書けると思いました。
私たちは悲惨な状態であればあるほど、希望を持たないといけない。
戦争に対して“私たちはいつか平和がくることを諦めない”と
いう曲にしようと思い書きました。
そして出来たのが『ヒロシマそして終焉から』という非常に長い曲です。
その曲のエピローグが『HOPE』という曲で、この曲を2001年に広島で演奏しました。
それから日本でもアメリカでも他の国で演奏しても
最後はこの『HOPE』でコンサート終わらせています。
今日も同じように最後にこの曲を演奏したいと思います。」
そしてイントロが始まった瞬間から、胸が熱くなりました。まるで穐吉さんが描こうとして広島の悲惨な光景と、瓦礫の中で微笑んでいる被爆した女性の姿が頭の中に浮かんでくるようでした。穐吉さんの音楽がどうしてこんなに人々の心を打つのか、その一端が見えたようなピアノ・リサイタルでした。
「辛いときこそ希望を持つ」というメッセージは現代に生きる私たちにとっても深く響くものであります。穐吉さんの表現力のおかげで音楽の力を再確認したピアノ・リサイタルでした。
バンドメンバー募集
全国のバンドメンバー、セッションメンバー募集情報
出演者募集
全国のライブハウス、イベントなどの出演者募集情報
全国ライブハウス情報
全国のライブハウスの情報!
地域ごとでの検索が可能
音楽関連求人情報
音楽講師・ライブハウスのスタッフ、音楽関連のお仕事の紹介!
物件情報
ライブハウスや音楽スタジオなど最適な物件をご紹介!
スタジオ
全国のスタジオ情報掲載中!練習する場所を探そう!
音楽学校
音楽学校情報掲載中!詳細はこちら!
ジャズミュージシャン
トッププロからアマチュアまで。特集インタビューも掲載
イベント情報
チケットプレゼント、無料イベントのご紹介です!
ジャムセッション
全国のジャムセッション情報、演奏をして仲間を見つけよう!
楽器関連情報
新製品情報、プロミュージシャンによる試奏レポートなど
CDレビュー
アットジャズメンバーによるジャズの名盤ランキング
レンタルホール・箱貸し
ライブ会場、ライブハウス、レストランの箱貸し情報
ジャズ入門講座 (歴史編)
ジャズの誕生から現代ジャズまでの流れをご紹介
全国楽器店
全国の楽器店情報、楽器の種類、エリアで検索できます
ミュージシャン特集記事
ミュージシャン特集記事のバックナンバーです。
@ジャズ携帯版
携帯用のアットジャズサイトです