2016楽器フェアイベントレポート

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2016楽器フェアイベントレポート

国内外の一流ブランドの楽器や最新技術を駆使した新製品、およびその関連商品の全てを一堂に集結し、楽器の最新情報と音楽情報を提供する世界最大級のコンシューマー向け楽器ショー『2016楽器フェア』は今年も大盛況でした。
その中から5日（土）の『Jazz Trombone Quartet VOLTZ with 菅野浩氏』、および『三塚知貴さん』率いる6日（日）の『Z Express Special BIG BAND powered by Yamaha』をレポートします。

Jazz Trombone Quartet VOLTZ with 菅野浩氏

●圧巻のJazz Trombone Quartet VOLTZ with 菅野浩氏
ヤマハ管弦打楽器ブースで行われた、2016年11月5日（土）のデモステージでは、トロンボーン奏者として有名な『三塚知貴さん』がリーダーを務めるバンド『VOLTZ』が会場にその音色を届かせ、圧巻のサウンドで聴衆を引き込んでくれました！
今回は『VOLTZ』のメンバーのトロンボーン奏者４名に加えサックスプレイヤーの『菅野浩さん』の5名での演奏を中心のステージでした。
トロンボーン４重奏とサックスのアンサンブルは珍しく、貴重な演奏を堪能できました。素晴らしくバランスの良いトロンボーン４重奏による伴奏に菅野浩さんサックスとの相性は抜群でドラムレスとは思えない音圧とグルーブのある演奏はとても印象的でした。

●Yamaha『YSL-897Z』
ライブの中盤にはヤマハの担当者から三塚知貴さんの演奏している機材に関して説明もあり、楽器の紹介からの一流プレイヤーの演奏は楽器フェアならでは、折角なのでこちらも掲載いたします。上記の動画でもご確認いただけます。三塚知貴さんが演奏されたのはYamahaのトロンボーン『YSL-897Z』(Zシリーズ)の特別生産品。
今回使用された『YSL-897Z』は一般的な『YSL-897Z』とは異なり、スライドとベルの色が異なっています。
通常、『YSL-897Z』の仕上げの方法は全体的にラッカーが掛かっているのですが、この楽器はベルに『ブラッシュドサテンゴールドラッカー』といった特別な仕上げとなっていて、光の反射を抑えてマットな印象となっています。
さらに見た目だけでなく、音も非常に豊かになり、より音が遠くに届くといった仕上げになっているとのことでした。

『YSL-897Z』の詳細は⇒こちら

Z Express Special BIG BAND powered by Yamaha

●拍手喝采のZ Express Special BIG BAND
2016年11月6日（日）に「アトリウム中央ステージ」にて行われた『Z Express Special BIG BAND powered by Yamaha』
ヤマハの管楽器を愛用しているミュージシャン計17名のスペシャルなビッグバンドで『三塚知貴さん』がMCとトロンボーンを務めます。圧巻の演奏で会場を大いに盛り上げてくれました。
『Z Express』とは『ヤマハのZ系楽器』にまつわる情報を紹介するサイトです。
Z系楽器とはジャズやポップス、演歌にスタジオワーク・・・
様々なバンド系のシーンで活躍する管楽器を『Z系楽器』と表現しています。

『Z Express』の詳細は⇒こちら

さて、『Z Express Special BIG BAND powered by Yamaha』肝心の1曲目は映画「サウンド・オブ・ミュージック」より「My Favorite Things」となりました。テナーサックスの『鈴木圭さん』、トロンボーン『和田充弘さん』、ドラム『勘座光さん』のソリストが圧巻の１曲で早くも会場の盛り上がりは最高潮に！
2曲目はアルトサックスの『菅野浩さん』をフューチャーして、今年オリンピックの開催が行われたブラジルで生まれたボサノバのナンバーでアントニオカルロスジョビンの「Once I Loved」。切ないメロディーを繊細に演奏された心に染渡る1曲となりました。
MCの『三塚知貴さん』がギャグを交えつつ(笑)メンバー紹介を挟んで3曲目の「デューク・エリントン」のナンバーで「スイングしなけりゃ意味がない」！
たくさんのソリストが次々に演奏する為、それぞれが使用している楽器の音色、プレイスタイルなどを楽しめました。
ソロはアルトサックス『宮木謙介さん』『山口宗真さん』、トランペット『赤塚謙一さん』、トロンボーン『フジイヒロキさん』『石橋菜佳さん』、ピアノ『佐久間優子さん』です。
そして『三塚知貴さん』が「トミー・ドーシー」役で「トミー・ドーシーメドレー」の４曲目に！メドレーだけあって様々な音色で会場を盛り上がりました。
惜しまれつつも最後の曲となってしまいました。ラストナンバーはどこか哀愁漂うイントロからの「チック・コリア」の「スペイン」。
全員の息の合った圧巻のプレーで締めくくり、賑やかなエンディングとなりました。
ヤマハの楽器の魅力が十分に詰まった。かつ、名だたる超一流プレイヤーが終結した今回の『Z Express Special BIG BAND powered by Yamaha』。圧倒的なパフォーマンスで30分という時間を一瞬にしてくれました。