おススメの一枚。
★★★☆☆ 2013/1/11
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By ジャズまにあっちゃん -
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ティナ・ブルックス3度目のリーダー・アルバム「バック・トゥー・ザ・トラックス」。メンバーは、ブルー・ミッチェル(tp)、ジャッキー・マクリーン(as)、ケニ−・ドリュ−(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・ティラー(ds)。なかなか世にでなくて幻のアルバムといわれた本作は当初BLP-4052と番号、ジャケット・デザインまで決まっていながら、発売されなかったいわくつきの盤だ。昔は探した人も多くいたと聞く。私は2ホーンのユニゾンによるテーマの切れのいい出だしで始まるタイトル曲の「バック・トゥー・ザ・トラックス」が好きだ。若干かすれのあるティナのサックスのリズミカルなプレイ、ブルー・ミッチェルの切れ裂くようなトランペット、そして、ケニ−・ドリューのピアノとソロが続いていく。録音が古いせいで、ピアノの音が余りよくないが演奏の良さがそれを補ってくれる。みんな若さがいっぱいのエネルギッシュなプレイだ。最後は再び2ホーンによるテーマの演奏でフェードアウトとなる。お勧めの一枚。