私のMOST FAVORITE RECORDのひとつ
★★★★★ 2010/12/30
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By あっちゃんのパパ -
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ビルエバンス、スコットラファロ、モールモチアンの3人のインタープレイが素晴らしい。
これを聴くととクリームの3人(エリック・クラプトン、ジャックブルース、ジンジャーベイカー)の演奏と同じような感動を覚える。
最近は、この夜のすべてを録音した3枚組のCDばかり聴いている。
「コンテンポラリージャズの幕開けを予感させる一作」
★★★★☆ 2010/10/24
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By 駄らいぐまぁ -
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エバンス、ラファロ、モチアンの奏でた名演4作の一つ。ハード・バップが下降を辿り、またマイルス・デイビスがモード理論を提唱しコンテンポラリ・ジャズの新たな道を切り開いた60年代初頭、ピアノ・トリオという形態で、しかも3様の対等な位置で、それぞれのミュージシャンがこれだけの演奏を繰り広げる作品は実に画期的だった。特にベーシスト、ラファロの歌心に溢れたベースライン、インプロビゼーションは、それまでのJazzベースでは見られない革新的な"ベース”という楽器の音を聞かせた。また、その目新しい部分が突出せず、エバンスのピアノの美しい部分が映し出されるのは、3人のミュージシャンの、やはり突出した技術のなせる業だろう。
何それまでのJazzのような、目を見張るテンポの中での飛び交うインタープレートみたいなものとは、別の緊張感を全体に感じる。それまでのJazzが”動”の緊張感であれば、これは”静”の緊張感というべきであろうか。
明らかにバップ期のスタンダードの様式のコード進行とは異なるGLORIA'S STEPやSOLAR、JADE VISIONS等の演奏も、それまでに無かった種の斬新さが認められ、非常にJazzの歴史の中でも興味深い作品ではある。