仙波清彦 Discography
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In Concert
1 明るいテレンコ娘
2 ウェイトレス
3 ホーハイ節
4 オレカマ
5 リボンの騎士
6 シューベルトのセレナーデ
7 この胸のときめきを
8 奇妙な果実
9 続・オレカマ
10 体育祭
11 ブンガワン・ソロ
12 大迷惑
13 水
14 最後のオレカマ
15 あいみん
「SONIC SPEAR」SEMBA SONIC SPEAR
*仙波清彦が解き放つ、究極のソニック・リズム*
SEMBA SONIC SPEAR待望の1stアルバム『SONIC SPEAR』が遂に完成!!
洋・邦楽の分野を問わず、幅広い音楽性を持って国際的に活躍している
異彩の打楽器奏者・仙波清彦が解き放つ、衝撃派音的リズムが今ここに証される。
アフロ~エレクトロニクス~ダブ?!ジャンルの枠を飛び越えた音を体感せよ!
1 Goorgui Fethieu ゴルギィ・フェチュ
2 Mbolo エムボロ
3 Hadji アジ~pilgrimage~
4 Mansa Dub マンサ・ダブ~the king of dub~
5 Khoumbeul フンバァル
Faraway~遥かなる旅~
仙波清彦 with 笹路正徳
和楽器meetsオーケストレーション!
「新日本紀行」「戦場のメリークリスマス」等
ジャパニーズスタンダードとも言える作品と
大工哲弘の滋味あふれる歌や三絃をフィーチャーした
「ゴンドラの唄」「遠くへ行きたい」等
印象深いセレクションによる"ディスカバー・ジャパン"なアルバム誕生!
懐かしいようで新しい、涙が流れるくらいホッとします。
1 新日本紀行
作曲:冨田勲 〆太鼓/虫笛 : 仙波清彦 、長唄三味線 : 今藤郁子 、篠笛/尺八 : 竹井誠、Strings : 金原千恵子Group 、Flute : 高桑英世 、大澤明子 、Oboe : 庄司さとし 、Clarinet : 山根公男、及川豪 、Fagotto : 武井俊樹 、French Horn : 藤田乙比古、阿部雅人、田場英子 、Harp : 朝川朋之 、Piano/Claves/Cymbal : 笹路正徳 、打込み : 渡部大介
2 風の谷のナウシカ
作曲:久石譲 Cymbal/Caxixi/Bamboo Block/Ankle Beads/Wind Whistle/Hand Sonic : 仙波清彦 、琴 : 内藤洋子 、篠笛 : 竹井誠 、Strings : 金原千恵子Group 、Flute : 高桑英世 、大澤明子、Oboe : 庄司さとし 、Clarinet : 山根公男 、及川豪 、Fagotto : 武井俊樹 、French Horn : 藤田乙比古、阿部雅人 、西條貴人 、Harp : 朝川朋之 、Piano/Cymbal : 笹路正徳 、打込み : 横山剛 、渡部大介
3 Boston Marathon~Memphis Underground
作曲:GARY BURTON~
HERBIE MANN 〆太鼓/大太鼓/小鼓/大拍子/当り鉦/Berimbau : 仙波清彦 、篠笛/尺八 : 竹井誠 、大鼓 : 望月圭 、Wood Bass : 高水健司 、Baliphone : 浜田均 、Electric Guitar/Cymbal : 笹路正徳 、打込み : 渡部大介
4 Walk on
作詞:村川Jimmy聡
作曲:仙波清彦 〆太鼓/大太鼓/Drums/Octapad/銅鑼/Shaker/Hand Sonic : 仙波清彦 、能管 : 竹井誠 、〆太鼓 : 望月正浩 、〆太鼓 : 望月圭 、Vocal : 村川Jimmy聡、Trumpet : 岡野等 、Tenor Saxophone : 渕野繁雄 、Piano/Synthesizer : 笹路正徳 、打込み : 渡部大介
5 Merry Christmas Mr. Lawrence
作曲:坂本龍一 陣太鼓/Bongo/Hand Sonic : 仙波清彦 、篠笛 : 竹井誠 、Strings : 金原千恵子Group 、Flute : 高桑英世、大澤明子 、Oboe : 柴山洋 、福士秀幸、Clarinet : 山根公男 、Fagotto : 前田征志 、French Horn : 藤田乙比古、阿部雅人、田場英子 、Piano/Glockenspiel/Marimba/Xylophone/Vibraphone/Glass/Cymbal : 笹路正徳 、打込み : 渡部大介
6 遠くへ行きたい
作詞:永六輔
作曲:中村八大 Shaker : 仙波清彦 、唄/三絃 : 大工哲弘 、唄 : 今藤郁子 、津軽三味線/唄 : 木下伸市 、Strings : 金原千恵子Group 、Flute : 高桑英世、大澤明子 、Oboe : 柴山洋 、Clarinet :山根公男 、及川豪 、Fagotto : 前田征志、French Horn : 藤田乙比古 、阿部雅人 、田場英子 、打込み : 渡部大介
7 ちょぼくれDung-Dud
作曲:仙波清彦 小鼓/Dungdud Bongo/Triangle : 仙波清彦 、大鼓 : 望月正浩 、大鼓 : 望月圭
8 逢魔が恋暦
作曲:笹路正徳 小鼓/大太鼓/Hand Sonic : 仙波清彦 、長唄三味線 : 今藤郁子 、篠笛/尺八/能管 : 竹井誠 、Strings : 金原千恵子Group 、Piano : 笹路正徳
9 Greensleeves
Traditional Darbukka/Hand Sonic : 仙波清彦 、津軽三味線 : 木下伸市 、打込み : 横山剛
10 ゴンドラの唄
作詞:吉井勇
作曲:中山晋平 唄/三絃 : 大工哲弘
【『Faraway~遥かなる旅~』について】 笹路正徳
●僕が仙波さんと最初に会ったのは、かれこれ25年前。当時学生だった僕はバンド仲間に連れられて、仙波さんの部屋に遊びに行った。自分で作ったテープを聴かせてくれたが、それは、まだめずらしかったシンセサイザーを駆使した、非常に音楽性の高い、しかも笑えるトラックだった。今と同じだ。
●仙波さんは、仙波流家元、仙波宏祐を父に持つ10才歌舞伎デビューのバリバリ本物なのだが、邦楽のみならず、さまざまなジャンルでの活動は驚愕の一言。まさに日本ミュージックシーンの奇才、妖怪と言えよう。
●以前舞台の仕事で邦楽チックな音楽をつけた時、仙波さんにも参加してもらい、とても楽しかった。是非また、という思いがあって今回のアルバムにつながったわけだ。
●仙波さんのところに行くと、いろいろ邦楽とかのビデオなんか見せてくれて勉強になる。一番大切なのは、自由に音楽をやると言う事と、シャレの精神を忘れない、という事。こちらも日本人、邦楽を感性100%でやる権利あるだろう、ぐらいの気持ちで取り組む。でも結局、音楽は邦楽、洋楽なんてどうでもイイか、という結論に達する。
●僕がこのアルバムでやりたかったのは、なんとなく日本ぽい、懐かしい様な気
軽な音楽。日本人の血が反応するはずなのだが。
【キー・ワードは"シャレ"なんです】 松永記代美
●日本的なメロディ、日本の楽器の音に情緒を刺激され、日本人のDNAが確かにあることを感じたりする。なんと映像的なサウンドであることか……。西洋的なものと溶け合う中に笑いを誘われることはあるにしろ、そこに息づいているのが"シャレの精神"だとは。サウンド・プロデューサー笹路正徳の話をちゃんと聞きたいと思った。
●「和楽器と洋楽器の融合……それ自体珍しいものではないけれど、理屈抜きで日本人が日本っぽいなと軽いところで思うことをやりたいと思った。というのも、ジャズのベースがいるかと思えば中国の胡弓がいて、女性は看護婦姿、男性はパジャマ姿でライヴしてたり、仙波さんという人自体めちゃめちゃ節操なくて自由でイージーだからで。仙波さんに言わせると、歌舞伎なんかもみんな"シャレ"、だから笑っちゃうようなことでいい、らしい。で、僕も、その精神で何やってもいい!という発想で」
●まずは仙波さん――仙波清彦について少し詳しく触れよう。
1954年、邦楽囃子仙波流家元、仙波宏祐(せんば・こうゆう)の長男に生まれ、3歳にして父親に師事、10歳で歌舞伎界に入り、歌舞伎座他の舞台に立つ。東京芸大邦楽科卒業後78年から短期間、日本のフュージョン・グループ、ザ・スクェアに参加。脱退後はスタジオ・ミュージシャンとして活躍する一方、80年代は自身のユニットでの活動も展開、活動は国際的に。90年代には、音楽劇『火の鳥』や琵琶絵巻『ヴェニスに死す』、『ポンキッキーズ』のミュージカルや三波春夫L.A.公演、はたまた音楽劇『ブッダ』や新国立劇場での『新・雨月物語』他、数々の舞台の音楽監督や音楽制作を手掛け、2001年にも日本・韓国・中国公演を行なう芝居『GOKU 新たなる旅立ち』の音楽監督を務めた。
●ユニット?個人名義で発表してきた作品も数々あるが、様々に変わってきたユニットは、はにわオールスターズ、はにわちゃん、HANIWA、はにわ隊、はにわ"プチ"オールスターズ。ドラムとパーカッションのみのユニットは"オレカマ軍団"といい、80種のパーカッションを駆使した99年完全ソロ・アルバムは『SEMBA~リズムのこづち~』、2000年に始めたライヴ・イヴェントは『骨盤クラッシュ!』……その名からも、洋楽・邦楽~ジャンルを超越し活動をつづけてきた彼のユニークな感性を窺い知ることができよう。
●そんな仙波清彦と、ある舞台の音楽を手掛けた際に笹路正徳は共演。以来15年近く温めてきた「ぜひ、また」の思いを、遂に叶えたのが本作『Faraway~遥かなる旅~』である。曲の大半は笹路正徳が選んだ。仙波清彦作の2曲は仙波サイド先行の録音をベイシックに笹路サイドがダビングし、他は笹路サイド先行の録音に仙波清彦に委ねた和楽器が乗る、というのが基本的な行程。が、事前の話し合いで仙波清彦からアイデアとして出た、いくつかの曲に対するイメージもあった。それも含めた、各曲についてのメモを紹介すれば。
●オープニングの<新日本紀行>は、1963年にNHKで始まったTV番組のテーマ曲。冨田勲・作曲だと知らなかった昔から、「非常に日本らしさを感じ」た大好きな曲で、笹路正徳がぜひやりたいと思っていた。仙波清彦が抱いたイメージは「街から想う村」。
●<風の谷のナウシカ>は宮崎駿監督84年作同名アニメの、<Merry ChristmasMr. Lawrence>は大島渚監督83年作『戦場のメリー・クリスマス』の、いずれも多くが知る有名映画の高名な曲。どちらも「日本的な感じがする音を使った、とても日本的なメロディ」だからというのが笹路正徳の選曲理由。"センメリ"のイメージは「雅び」。
●ボストンからメンフィスへとスムーズにバトン・タッチする3曲目メドレー。<Boston Marathon>はヴァイブ奏者ゲイリー・バートン70年作『Good Vibes』 に収録されている曲で、<Memphis Underground>はフルート奏者ハービー・マン68年録音作の表題曲。ちなみにバリフォンは竹で作られたマリンバのような楽器。また9曲目<Greensleeves>はイギリスのトラディショナルだが、"ジャズ・スタンダード1001"に入るワルツ。ジョン・コルトレーンもウェス・モンゴメリーも録音した曲。
●二つある仙波作のうち、3曲目<Walk On>のイメージはずばり「歌舞伎」。弁 慶が登場する場面で使われる"飛び去り"、立ち回りのシーンの"早渡り(はやわたり)"、歌舞伎が始まる30分前に必ず演る"着倒上げ(ちゃくとうあげ)"等々、歌舞伎のお囃子パターンの組み合わせから成る。他方7曲目<ちょぼくれDung-Dud>の「ちょぼくれ」は、逢い引きほか男女の風俗的?Hな場面に使われるリズム・パターン。
●沖縄の海岸でおっさんが歌うシーンから、徐々にカメラは雲のうえ天に昇り、江戸に向かった後は北上、すると寒くなり雪が降りだす……6曲目<遠くへ行きたい>のイメージは「南・江戸・北=琉球・江戸・津軽」。歌と三絃(さんしん)はDATかついで沖縄へ行った笹路正徳が大工哲弘宅で録音した。最終曲<ゴンドラの唄>の弾き語りも同様の録音で、風吹く海の音は稲毛海岸での別録り。よく聴くけば犬の鳴き声やトラックの音も。
●そして8曲目<逢魔が恋暦>こそ、笹路と仙波が15年程前に共演した舞台劇(演出:渡辺えりこ、出演:唐十郎、三田佳子、奥田瑛二ら)の音楽。ゆえにテーマは「芝居」。
●選曲のバラエティは言うに及ばず、沖縄と津軽が絡み、打ち込みもあれば正統派の弦もある。仙波清彦が手にするのも邦楽楽器だけではなく、〆(しめ)太鼓を叩いた後にドラムセットにつき(子供用と大人用の2セットあったとか)、ブラジルのビリンバウ、トルコのダルブッカといった民族楽器も、様々な音が飛び出すハンドソニックも……といった具合。
●「<Walk On>なんか、仙波さん先行で録音した歌舞伎のパターンで来てるベイシックの演奏が物凄い気迫だから、どうしたら仙波さんを裏切れるか、喜ばせられるか、それだけ考えて作ったようなもの。仙波さんがやってきた節操ないことや、おとなしいことやっても喜ばないのを知ってるし……といって汗水たらしたアドリブ入れてもシャレにならない。で、裏切るんだったらテクノ行ってラップ! と、しばらく会ってなかったジミー(村川聡/マライア時代の同士)を捜索し、ファンキーなブラスも入れようと」
●<ちょぼくれDung-Dud>が仙波隊による録音の素のままであることを思えば、 仙波隊先行のリズムに刺激を受けた笹路正徳のその後の仕事ぶり/遊びぶりが想像できよう。同じことは笹路正徳先行のトラックに打楽器を乗せた仙波清彦の演奏にも言えるし、それ以前の、仙波清彦のイメージを考慮した笹路側のトラック作りや編曲を思い、両者間を行き交ったものを想うと……実に興味深く、また違ったふうに音楽を楽しめる。
●仙波ファミリーともいうべき純邦楽出の人々は、邦楽の楽譜(◯や△×等々で縦に書き綴られたもの)のみならず5線譜もばっちり、しかも洋クラシック系には困る人も少なくないと聞くアドリブも全然OKで、喜んで平気でやってのける。それに"邦楽"と一言でいっても、歌舞伎~長唄~三味線音楽とはまた違うものだという沖縄の三絃や津軽三味線だがこれまた、渡辺香津美や坂田明らとの交流も持つ、沖縄三絃奏者の中でもちょっと外れた存在だという人と、関西でギターを弾いてた(らしい)がある日、津軽三味線の音に目覚まされてその道に入ったという人(最近CDデビュー)。みなすぐにセッションができるジャズ的感性を持った、アヴァンギャルドで「おかしい」人々だったという。
●混淆するのは、それぞれに伝統のある音楽スタイルだけではない。参加ミュージシャンすべての、伝統をふりかざすのではない勇気と柔軟性、創意、そして「気のきいた」「さばけた」感性……そうしたものがあって響き出した音楽といえるだろう。
●「たとえば〆(しめ)太鼓の音とかを聴いて、いいと思わない人ってあまりいないと思うんですよ。で、どこか懐かしく思い、日本人を感じてたりする。それでいいんだと思うし、そんな理屈のないところでの日本のイージー・リスニング……」
●イージー・リスニングというと聞こえは悪いかもしれないが、BGMとは違う、「気楽に聴けるもの」ということ。実はこんな話がある。選曲に当たってはいくつか、レーベル・スタッフからの要望があった。その一つが<Greensleeves>だが、同曲のヒットで知られたマントヴァーニ楽団を笹路正徳は好きだった。日本ではイージー・リスニングに分類されている楽団だが、同楽団の演奏が流れる銀座の洋菓子店のCMを夜のラジオ放送で耳にするたび笹路少年は、東京の小平からは遠い"銀座の夜の帳"をイメージしていたという。「この曲がどんなふうに響くのか聴いてみたい」と素朴にリクエストされた曲が偶然にも笹路正徳の意外な過去に繋がる……何だかいい話だ、と私は思った。また別のリクエスト<Memphis Underground>も、「ハービー・マン自体、お祭りみたいだし」と解釈、<Boston Marathon>と繋げ、両曲作者の楽器であるヴァイブとフルートが竹製の木琴と笛に代えて奏でられたのも愉しい。今一つのリクエスト<遠くへ行きたい>は結果的に「一番映像的」だと思う「イチオシ」の笹路本人にとって特別な曲になった。すべては柔らかい心で自由に音的な旅をしたサウンド・プロデュースの賜物なのではないだろうか。
●テレビの旅番組の類を見てしまうのは、見知らぬ場所を訪れて何かを発見したり、たとえよく知る所であれ小さな再発見をし新たに感じ入ったりする、そんな体験ができるからだ。時に音楽が"旅"にたとえられるのも、音楽が動く音の絨毯となって聴き手を乗せ、同様の体験を可能にするからだろう。映像的な音楽~サウンドは聴き手の感覚やイメージを喚起し、共にヴィジュアルがあればその世界に入り込む力を増大させる。もちろんそんなふうにも機能するだろう反面このアルバムの音楽は、ヘタな映像なぞ軽く食ってしまうほど個性的。が、それは、知らない町を歩くだけでなく空高くからワープする勢いで高速移動しながら俯瞰する楽しみや、異なる土地や国や文化が重なって立ち現われる未知の場所や情景と遭遇する楽しみ、心の中を巡る旅をも味わわせてくれる……そんな気がする。
『BAMBOO BLADE O.S.T.2』
1.6 1/2
2.FOR YOUR SHINE
3.シナイダーの歌
4.Introduction
5.OREKAMA2008
6.berimbau
7.jumon
8.himeta ketsui
9.rin
10.papillon
11.michi ha tsunagatteiru
12.shunrai
13.hikari no tsubu
14.hitsuji no mita yume
15.SUNFLOWER
16.privious notice
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