
黒沢 綾


ピアノ教室を営む母のもとに生まれ
幼少時より音楽になれ親しみながら育つ。
なによりも歌うことが好きな子供だった。
高校までにピアノや声楽を学んだのち、
尚美学園大学JAZZ&POPSコースに進学。
自然な流れでジャズに出会い傾倒しながらも、幅広いジャンルの影響を受ける。
04年、同コースを主席で卒業。
在学中からプロとして活動を始め、マルチな音楽能力を発揮している。
懐かしさと新しさが同居するクリスタルボイス、
軽やかなスキャット、クラシックで培った伸びのある高音、など魅力は尽きず
どんな曲でも彼女の色に染めてしまう。
上田力(P)のプロジェクト「Jomim my love」に、05年より正式加入。
07年、アルバム「CHEGA DE SAUDADE」に参加。
近年はピアノ弾き語りによる活動、楽曲制作にも力を注いでおり
09年2月、全曲オリジナルによるミニアルバム「うららか」をリリース。
彼女から放たれる母なる世界観を詰め込んだこの1枚は、
幅広い層に支持され好評を博している。
好奇心に導かれるまま、オリジナルの弦楽アレンジに挑戦し
09年渋谷JZbratでのライブを成功に収めるなど、音作りに余念がない。
現在は、自らのトリオ「あやとり」(佐野俊介e-bass、工藤悠drums )
タップダンサーkurikoとのユニット「utap's」
をはじめ、様々なプレイヤーとのライブ活動を展開。
枠にとらわれない音楽人として、プレイヤー陣の信頼も厚い。
Discography

発 売 日 :
品 番 :
基本コンセプトはエコロジー
「瑠璃の星」とは他でもなく地球のことですが、
「この地に於いて、我々は誰もが自然の一部である」という普遍的な理念を表現しようと制作したのが、
このアルバムです。
今の時代、
本物のアーティストであるならば、
また、そうあろうとするならば、
誰もが、環境のことなんか知らない、社会のことなんか知らないなどと言えません。
環境や社会のことをしっかり考え、自らに生じた想いを誰かに伝えようとする、
そのスタンスが大切だと思います。
音楽という表現方法を使ってそれができたらと、そんなチャレンジがこのアルバムです。
「瑠璃の星」の制作中は
音楽が小さな世界に留まるのではなく、世界に対して何らかのメッセージ性を持つこと。
さらに、メッセージと共に表現された音楽性が大人の人に納得してもらえる高いレベルにあること。
この2点を常に意識していました。
「瑠璃の星」。大変、力を込めて創りました。
基本的に全ての人に聴いていただきたいのですが、
その中でも、特に大人の音楽ファンの方にじっくり聴いていただきたいと思っています。
収録曲
1. 瑠璃の星(Bossa Nova Version)
2. So many Stars
3. 真夏の果実
4. Just The Way You Are
5. 瑠璃の星
6. Overjoyed
6. Forever Friends
Producer's Comment
プロデューサー中武秀顕が語る「瑠璃の星」
瑠璃の星もそうですが、これからも、高いクオリティとオリジナリティを世界に対して示すことが出来る若手のアーティストをプロデュースしたいと思っています。
仮に、今はそれが潜在力の段階であったとしても、
近い将来、日本のジャズシーンの中核をきっと担うことになるはずだと思える人を発掘していきたい。
そこでは「大人も納得」がキーワード(笑)。
テクニックだけが突出しているプレーヤーは、それこそ沢山いますが、
人生を生きてきた「 大人の 」鑑賞に耐えうる音楽メッセージ性を持ったアーティストは、
そういるものではありません。
話が少し横へ飛びますが、
今の時代、レコーディング技術があまりにデジタル偏重になり、僕はこの流れをどうしても好きになれないんです。音情報を時系列で記号的に切り貼りして作り込む。今、音楽はそんな得体の知れない造像物になっているような気がします。なんだか、音楽とはかけ離れた、別のものを聴かされているという危機意識が僕の中にあるんです。
じゃ、何が音楽なのかと、ここで言語的な定義を展開してもしょうがないから(笑)、あとは、聴いてみて欲しいということになるのですが。
僕が伝えたかったことの意味が音楽を通じてリスナーの心に本当に届くのか、そこが勝負ですね(笑)。
人間性が伝わるような音楽を創っていく。
プロデュースするときは、それを常に忘れずにいたいと思っています。