やはりキース
★★★★★ 2011/11/9
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
スタンダードな5曲を、ジャック・ディジョネットのドラムス、ゲイリー・ピーコックのベースと組んで、心地よく聴かせてくれる一枚。キースならではの味付けがたっぷりだ。自分の出したい音を声で出しながら弾いていく、いつものスタイルはここでも変わらない。彼のリードから始まる「ミーニング・オブ・ザ・ブルース」。ゲイリー・ピーコックとのかけ合い、そしてジャック・ディジョネットとのそれをじっくり聴かせる。アドリブが弾けまくる「オール・ザ・シングス・ユー・アー」。最後の「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド」はまるでロックのよう。15分33秒をぐんぐん引っ張りまくる。
いいものは朽ちない
★★★★★ 2011/11/9
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
久しぶりに聴いてみて、これが42年も前の作品というのは信じられない観がある。マイルスの才能が満ちあふれている二枚組みだ。最初の曲「ファラオズ・ダンス」から、意表を突かれる。エレキギターやベース、パーカッション、ドラムなどによる混沌としたムードを、マイルスのトランペットが切り裂く。そのパワフルさには思わずたじろぎ、そこからのドライブ感にはただただ圧倒されっぱなし。20分超えを一気呵成に聴かせるといえばいいかもしれない。2曲目の「ビッチェス・ブリュー」のにも愕然。こちらは24分超え。輪をかけたパワフルさとスピード感が空間を満たす。二枚目の5曲はトータルでおよそ一時間。最後まで飽きることなく聴かせてくれる。そしてラストの曲「フェロ」の最後に意外性が仕込まれていた。