祥子 Blog

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2018年6月7日
『LIVE Beautiful Songs 2002』

♪『LIVE Beautiful Songs 2002』♪
〜「船出(your little boat)」君はどこまでも行ける〜

『LIVE Beautiful Songs 2002』コンサートパンフレットの
6ページ目。
『Message from Beautiful Songs〜心から「歌」を込めて〜』に記された、大貫妙子さんのコメントを読み、
はっとしました。
「また会おうね! と言ってから2年。
いろんなことがありました。
なによりも、あの日あの時、NYのあの近くにいた
矢野さんと、ここでこうしてまた歌えることが。
ほんとに、嬉しい。」

今回は、2002年にNHK BS2で放送されたドキュメンタリー『Beautiful Songs Concert 2002』の内容を基に、
私の記憶にある福岡サンパレス公演の感想を交えて
『LIVE Beautiful Songs 2002』について綴ります。
ドキュメンタリー『Beautiful Songs Concert 2002』は、
ツアー最終日(2002.4.13)・東京国際フォーラムホールAのライブ映像に加え、
メンバーのプロフィール紹介・インタビューを交えた番組内容です。

2002年3月〜4月に開催された『LIVE Beautiful Songs 2002』。
メンバーは大貫妙子・奥田民生・鈴木慶一・宮沢和史・矢野顕子
with 小倉博和(g)・小原礼(b)・武川雅寛(vn etc.)・森俊之(key)・沼澤尚(dr)。
2年振り2回目の開催となる『LIVE Beautiful Songs』。
セットリストが一新されて美しい「歌」が届けられました。

特に印象的だった曲を綴ります。
ライブ1曲目は「マシマロ」(original:奥田民生)。
なんと奥田民生(Vo&dr)・大貫妙子&宮沢和史(Vo&g)・鈴木慶一(Vo&b)・矢野顕子(Vo&key)という5人バンド編成でスタートしました(ドキュメンタリー映像より)。
私の朧げな記憶では、福岡サンパレス公演では、宮沢和史さんのドラム演奏を観て驚いた覚えがあるので(記憶間違いだったらすみません・・)、
「マシマロ」は各公演でパートチェンジがあったのかもしれないです。
『LIVE Beautiful Songs 2000』で生まれた絆が「マシマロ」のバンド演奏からしっかりと伝わってきました。

「陽」(original:奥田民生)。奥田民生&宮沢和史のギター弾き語り共演。
学生時代に、リアルタイムでバンドブームを体験し、影響を受けてきた私にとって
『LIVE Beautiful Songs』での奥田民生さんと宮沢和史さんの共演は、特に感慨深いです。
お互いへのリスペクトが、ステージから伝わってきて嬉しく思いました。

「船出 (your little boat)」作詞:糸井重里。
『LIVE Beautiful Songs 2000』を象徴する曲「Beautiful Beautiful Songs」の
続編といえる曲。
今回も、5人のシンガーソングライターそれぞれの個性が際立った作品がライブで完成しました。
大貫妙子作曲の「船出」は、大貫妙子のAlbum『One Fine Day』(2005)に、
Beautiful Songsメンバーとともにスタジオ録音された音源が収録されています。

「君はTVっ子」(original:THE BOOM・1st Single)。
宮沢和史(Vo&g&ハーモニカ)&奥田民生(Vo&g)・鈴木慶一&大貫妙子&矢野顕子(コーラス)・小倉博和&武川雅弘(タンバリン)・沼澤尚(dr)という編成。
THE BOOMの原点・ストリートライブ(ホコ天)の雰囲気が感じられる和気あいあいとした演奏。
『LIVE Beautiful Songs 2002』では、THE BOOMの初期の名曲「星のラブレター」が、
メンバー全員のコラボレーション演奏で披露されたことも嬉しく思いました。

「イージュー☆ライダー」(original:奥田民生)。
メンバー全員で演奏。大好きな曲です。
奥田民生さん・大貫妙子さん・鈴木慶一さん・宮沢和史さん・矢野顕子さんのそれぞれの人生
経験と人生観が「イージュー☆ライダー」の歌詞に投影されて歌われているように思いました。
『LIVE Beautiful Songs 2002』のコラボレーションで、より深みを増した曲だと思います。

アンコール・ラストは「ひとつだけ」(original:矢野顕子)。
メンバー全員で演奏。
曲の終盤、森俊之さん(key)・小原礼さん(b)・沼澤尚さん(dr)・小倉博和さん(g)・武川雅寛さん(vn)に、おひとりずつマイクが向けられて「離れているときでも わたしのこと 忘れないでいてほしいの ねぇ おねがい♪」と、少し照れたような笑顔で、すてきな歌声を披露され、今回も最後にBeautiful Songsメンバー全員から歌が届けられました。

ドキュメンタリーのインタビューでは、メンバーへのメッセージ・「Beautiful Songsとは」という
内容が語られました。
インタビューから、メンバーへのリスペクト・歌への真摯な想いが伝わってきました。

最後に『LIVE Beautiful Songs 2002』コンサートパンフレットに記された
大貫妙子さんのコメント後半部分を記します。
「今日ここにこうして集まったみんなの見たものや聴いたものは
さわることも、持ってかえることもできないけれど
こころの中で、いつかしあわせな小さな花を咲かせる種子になりますように。」

時を経て今、『LIVE Beautiful Songs』に参加できた幸せを感じています。
『LIVE Beautiful Songs』は、これからもずっと私の心の中のあたたかな故郷でいてくれると
思います。
美しい「歌」をありがとう。


☆次回から数回に分けて
〜好きな作品 2.大江千里×秦基博『Rain』(『言の葉の庭』エンディングテーマ・2013)〜
について綴ります。 
次回は〜第1章 大江千里「真顔」(1991)〜について綴ります♪

2018年5月29日
大貫妙子&山弦 『あなたを思うと』

♪プロローグ LIVE『 Beautiful Songs 2002』♪
〜 大貫妙子&山弦『あなたを思うと』(2001)
&山弦「祇園の恋(GION)」(1998)〜
 
2002年3月〜4月に開催されたLIVE『Beautiful Songs 2002』。
LIVE『Beautiful Songs 2002』メンバーは、
大貫妙子・奥田民生・鈴木慶一・宮沢和史・矢野顕子 with 小倉博和(g)・小原礼(b)・森俊之(key)・武川雅寛(vn etc.)・沼澤尚(dr)。

前年の2001年、LIVE『Beautiful Songs 2002』メンバーの
大貫妙子&山弦(小倉博和&佐橋佳幸)のコラボレーションで、名曲『あなたを思うと』が誕生しました。

「あなたを思うと」の原曲は、山弦のAlbum『JOY RIDE』(1998)に収録された
「祇園の恋(GION)」。
インストゥルメンタルの「祇園の恋(GION)」に、大貫妙子さんが歌詞をつけて、大貫妙子&山弦「あなたを思うと」に生まれ変わりました。

「あなたを思うと」は、オリジナルの「祇園の恋(GION)」の雰囲気はそのままに、
「祇園の恋(GION)」よりもキーが少し低く設定されていることもあって、
より優しく落ち着いた印象があります。

私のイメージでは「あなたを思うと」の歌詞は、
大貫妙子さんの歌声で、歌詞がメロディに乗って音楽になると、
漢字で表記されている箇所も、漢字からひらがなに形を変えて、
ひとつひとつの音符に記されたひとつひとつの言葉が、優しくあたたかく心に響いてきます。

「あなたを思うと」は、大貫妙子のAlbum『note』(2002)に収録。
『note』は、気持ちの良い朝、心のリフレッシュをしたい時に、
よく聴きます。大好きな作品です。
LIVE『Beautiful Songs 2002』メンバーの小原礼(b)・小倉博和(g)・沼澤尚(dr)・森俊之(Key&p)が、『note』レコーディングメンバーとして参加しています。

私は、山弦の小倉博和さんと佐橋佳幸さんを、当時からガットギターの師と仰いでいます。
山弦の作品について、今度ゆっくり綴ってみようと思います。

☆次回は、LIVE『Beautiful Songs 2002』について綴ります♪

2018年5月18日
『LIVE Beautiful Songs 2000』

♪『LIVE Beautiful Songs 2000』♪
〜「Beautiful Songs うたがうまれてる Beautiful Songs うたが聴こえてる」〜

2000年7月・2002年3月〜4月に開催された
LIVE『Beautiful Songs』。
『Beautiful Songs』は「うた」を届けるという想いのもとにミュージシャンが集結し、開催されたコンサート。

私は、福岡公演(at 福岡サンパレス)に参加しました。
『Beautiful Songs』の記憶は、私の中に確かにあります。
視覚でとらえたステージの記憶は時を経てだんだんと薄れていくけれど、
『Beautiful Songs』に参加して感じたあたたかく幸せな記憶は、
自分でもうまく説明できないくらい、私の心の中に、故郷のようにずっといてくれます。

今回、その理由を言葉で表現する手がかりを探して、
2000年・2002年にNHK BS2で放送された『Beautiful Songs』ドキュメンタリーを十数年振りに観てみました。

2000年に放送されたドキュメンタリーは
『大貫妙子・奥田民生・鈴木慶一・宮沢和史・矢野顕子 Beautiful Songs Concert』。
ライブ映像に加え、リハーサルの様子・メンバーのインタビューを交えた内容です。
番組を観て、福岡サンパレスで客席から観たステージの記憶が蘇ってきました。

『Beautiful Songs 2000』のメンバーは、
大貫妙子・奥田民生・鈴木慶一・宮沢和史・矢野顕子 with 小原礼(b)・笹子重治(g)・武川
雅寛(vn)・沼澤尚(ds)。
『Beautiful Songs 2000』で、特に印象的だった曲を綴ります。

「二人のハーモニー」矢野顕子&宮沢和史。
ライブでは、矢野顕子&宮沢和史(Vo)・小原礼(ds)・沼澤尚(カホン)・笹子重治(ガットギター)・武川雅寛(マンドリン)という「二人のハーモニー」だけの特別編成で演奏されました。
CD音源よりシンプルな編成でグルーヴ感あふれる演奏。
エンディングでは、矢野顕子さん&宮沢和史さんの歌が即興でカーニヴァルのように盛り上がり、
ライブならではの楽しさいっぱいの演奏でした。

「ラーメンたべたい」奥田民生(original:矢野顕子)。
奥田民生さんのギター弾き語りによるカヴァー。
オリジナルの「男もつらいけど 女もつらいのよ」と歌われる歌詞が、
奥田民生さん目線の歌詞「女もつらいけど 男もつらいのよ〜」と熱唱され、拍手喝采で した。
ドキュメンタリーでは、リハーサルで「ラーメンたべたい」を歌う奥田民生さんと、
ラーメンを食す矢野顕子さん、その様子を笑顔で見るメンバーという
なんとも和やかな風景が映されました。

「ピーターラビットとわたし」(original:大貫妙子)。
メンバー全員で演奏。
鈴木慶一さん・奥田民生さん・宮沢和史さんの男性コーラスで歌われた
「ピーターラビット ラビット♪」がとてもかわいらしく、印象に残っています。

そしてLIVE『Beautiful Songs』を象徴する曲「Beautiful Beautiful Songs」作詞:糸井重里。
5人のシンガーソングライターが「Beautiful Beautiful Songs」の歌詞をもとに作曲。
そしてLIVE『Beautiful Songs』で演奏されました。
演奏順は、矢野顕子さん曰く「公正を期すため」毎回ジャンケンで決定。
ステージ上で「最初はグー!ジャンケンポン!」と本気のジャンケンで、
その日の曲順が決まりました。
ライブでは、それぞれの音楽性が見事に反映された「Beautiful Beautiful Songs」がリレー方式で演奏されました。
同じ歌詞で、これほどまでに個性が表れること・
歌と演奏から、歌詞を大切にメロディが紡がれ編曲されたことが伝わってきて感動しました。
「Beautiful Beautiful Songs」について宮沢和史さんがインタビューで語られたことを記します。
「1つの作品というふうにだんだんなってきていて、5人の個性が際立つ一番の時間だと思うんですけれども、最初はそれだけの感じかなと思っていたけれど、今はそれが混ざって大きな1つの曲になっている気がして、5人で1つの作品を作り上げている」。
「Beautiful Beautiful Songs」は、きっと、各公演で全く違う作品に仕上がったのだろうなと思います。
ステージ上で、スタンバイしているメンバーが歌と演奏に聴き入っている様子が、
うたを大切に届けるLIVE『Beautiful Songs』を象徴しているように思えました。

「さすらい」(original:奥田民生)。
メンバー全員で演奏。
肩を組み、微笑みあい、自由に楽しそうに歌い演奏するメンバー。
奥田民生さん・大貫妙子さん・鈴木慶一さん・宮沢和史さん・矢野顕子さんが、
それぞれリードボーカルで歌うフレーズに、歌の個性が際立っていました。
バンドサウンドの中で、大貫妙子さんの凛として響く歌声に、芯の強さを感じました。

ラストは「それだけでうれしい」(original:THE BOOM&矢野顕子)。
メンバー全員で演奏。
曲の終盤、小原礼さん(b)・沼澤尚さん(ds)・笹子重治さん(g)・武川雅寛さん(vn)に、
おひとりずつマイクを向けられて「いつも愛しています。♪」と、すてきな歌声を披露され、Beautiful Songsメンバー全員で、うたが届けられました。

そして、番組中のインタビューから『Beautiful Songs』がずっと私の中に確かにある理由が分かってきました。
インタビューで印象的だった言葉を記します。

矢野顕子さん
「このコンサートで歌われる『うた』は、私が知る限り、思う限り、作りたくて作られた『うた』です。作られるべくして作られた『うた』。 そこには時代の新しい古いは全くないです。本当に美しい『うた』があります。」

糸井重里さん
「どれだけたくさん売れたかっていうことじゃなくて、好きなうたは好きだし、いいうたはいいと、
それぞれが思えるのがうたっていうものだと思うんですよね。
それは、人間に順位がつかないのとおんなじことだと思うんですよ。(中略)
勉強できる子とできない子の順位なんか本当はないでしょう。
それとおんなじように、かけっこ早い子は早い子、遅い子は遅い子、全部OKなんで。
そういうのとおんなじように、うたがみんなに愛されたら楽しいですよね。
そうなっていくといいなあと思いますね。」

当時、私はCDショップスタッフとして音楽業界で仕事をしながらも、
売れた数が作品を判断する最大の基準となってしまうことに疑問を持っていました。
だからこそ、LIVE 『Beautiful Songs』で感じたあたたかさが、ずっと心に故郷のように今でも
あるのかなと思います。

2000年10月、LIVE Album『LIVE Beautiful Songs』がリリースされました。ライブで演奏された全23曲完全収録。
東京国際フォーラムホールA・福岡サンパレス・大阪国際会議場メインホールで録音された音源が収録されています。

☆次回は〜Bossa Nova 生誕60周年
 7.『Felicidade - A Tribute to Joao Gilberto』(2003)〜 
宮沢和史・笹子重治・THE BOOM・CHORO CLUB・坂本美雨など、Beautiful Songs 2000
メンバー&ファミリーの作品が収録されたトリビュートアルバムについて綴ります♪


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